2021年7月に高村刃物製作所のスーパーゴールドシリーズを購入し、約10ヶ月が経ちました。
牛刀210mmとペティ130mmの2本です。
切れ味鋭く、料理好き素人の私には勿体無いほどの代物です。
何と言っても見栄えがカッコ良く、気分があがります(笑)
モノを買う前には何かとネットで調べまくる私ですが、この包丁についてはあまり情報がなく一苦労しました。
マニアックな内容となりますが、一通り私が調べた情報や使ってみての所感などをまとめておきますので、どなたかの参考になればと思います。
高村作とは 〜キムタクのドラマ「グランメゾン東京」でも登場〜
高村作は、福井県の刃物メーカー「高村刃物製作所」が作っているオリジナルブランドです。
「高村刃物製作所」ググると、セットで「キムタク」が出てきますが、高村作をキムタクが愛用しているからだそうです。
彼の出演ドラマ「グランメゾン東京」でも登場したとか。私は見ていません(笑)
Youtubeで検索すると海外の方の動画も見つかるので、きっと世界中の料理人からもニーズがあるプロ仕様の包丁なのでしょう。
高村作 スーパーゴールドの特徴
最大の特徴は鋼材です。
鋼材スーパーゴールド(SG2)の特徴は後述しますが、この包丁は「全鋼」ではなく「合わせ」となっています。
以下は日本包丁研ぎ協会のネット予備校(Youtube)から引用した画像です。
合わせは地金(軟鉄)が両サイドから貼り合わせられている構造となりますので、両刃として使う前提になります。
(引用)日本包丁研ぎ協会
全鋼の場合、片刃に研いだりご自身でカスタマイズできるそうですが、素人の私にそんなニーズはなく、合わせで全然問題ありませんでした。
写真で刃を見ていただくと、軟鉄と鋼材の境目がくっきり分かります。
刃が相当うすく加工されたうえでバキバキに研がれているので、食材に入り込みやすくスッと切れる感覚を味わえます(語彙力)
鋼材 スーパーゴールド(SG2)について詳しく
スーパーゴールド(SG2)は、粉末ハイス鋼の1つで、高級包丁に使われる素材だそうです。
福井県の武生特殊鋼材株式会社が製造しています。
SG2とその他のステンレス鋼材について、「ねばり・研ぎよさ・永切れ」をマッピングした図が以下となります。
(引用)COCOCOROチャンネル
こちらはCOCOCOROチャンネルと大阪の堺一文字光秀のYoutubeコラボで解説されていたものを引用しました。
SG2は、ステンレス鋼の代表格VG10と比較してみると、硬くて研ぎづらい傾向があるようです。
永切れに関しては差がなさそうですが、ねばりがあり研ぎやすいVG10の方が、私みたいな素人には向いている気がします。
もし先にこの動画を見ていたら、VG10を買っていたかもしれません(笑)
ちなみにVG10とSG2(粉末ハイス鋼)の違いは、以下のコラムにも詳しくかかれているので、もし興味があれば。
粉末ハイス鋼は組織が非常に細かいという点がミソのようですね。
推奨砥石は「刃の黒幕」だけど…
どんな刃物でも切れ味を維持するには研がなければなりません。
この包丁の取説では、シャプトン刃の黒幕が推奨されていました。
切れ味が落ちましたら砥石で研いで下さい。砥石はシャプトン刃の黒幕、荒砥#320・中砥#1000・仕上げ砥#5000をおすすめします。
(引用)高村刃物製作所
私も当初は取説通りに刃の黒幕を買う気満々だったのですが…
色々調べているうちに、以下2点の理由から断念しました。
②砥石が薄い(新品で厚さ15mm)

高村刃物製作所の包丁はどこで買える?
結論としては、楽天などのオンラインショップで購入するのが現実的です。
公式HPにはオンラインショッピングがありません。
私は期間限定で銀座三越へ出店されているのをTwitterで見かけ、直販のものを購入できましたが、なかなか百貨店へも出店されていないようです。
高村刃物さまご出展中です!!!
延期に延期を重ね、やっっっとの開催です😭
土日は高村兄弟もいらっしゃってお名前入れてくださいます!!!
私も愛用中なのですが切れ味に感動しますよ〜😆🔪✨銀座三越本館7階リミックススタイルにて7月6日(火)まで#銀座三越 #高村刃物 さま #包丁 #mi_b pic.twitter.com/jEaydxBFe0
— さとう@銀座三越の中の人 (@sa_ginmitsu) June 30, 2021
楽天とAmazonでは、楽天の方が取り扱いが多いようです。
ちなみに、高村刃物が直接販売する場合と国内の刃物店へ流通するものでは、刻印が異なります。
高村刃物が直接販売するものには、包丁のオモテ側に「高村作」と刻印があります。


「高村作」の刻印があった方がカッコイイ!どうしても譲れない!という方は、なんとか直接販売のものを入手してみてください(笑)
ちなみに楽天ふるさと納税を確認したところ、福井県越前市がコチラの包丁を取り扱っており、直接販売のもの(高村作の刻印あり)でした。
最後に
長々と書いてしまいましたが、結論としては高村作の牛刀&ペティには大変満足しています。
ただ、途中で鋼材の特徴マップを紹介したとおり、どうしても「私にはVG10の方がいいのでは?」という思いも拭えません(笑)
高村刃物製作所からはVG10の包丁(三徳・牛刀・ペティ)も出ていますので、次は150mmのペティを買ってみようかな〜なんて日々妄想しております。
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