
ジギング用のアシストフック自作って難しそう。簡単に安く作る方法ってないの?
本日はこんな疑問にお答えしていきます。
結論ですが、
近海ジギング用のツインフックなら1個5分程度&100円以下で作ることができます。
私がアシストフックを自作し始めた理由は以下の通りです。皆さんも同じ悩みをお持ちではないでしょうか?
こんな理由で一度は自作を考えたたものの、面倒くさくてやめた方も多いのではと思います。
例)ニードルでラインをループさせる、セキ糸を巻く、熱収縮チューブを使ってノットを保護 etc…
私も最初はそうでしたが、お世話になっている船長のアドバイスやネットの情報を参考に試行錯誤した結果、もっとも簡単&安い方法に辿り着きました。
肝心の強度についても必要十分です。
本日は具体的な作り方とコストについて解説していきます。
準備物
準備するものは、フック、アシストラインだけです。
必要に応じてソリッドリングも準備してください。
以下、アイテム別に掘り下げて説明していきます。
フック
はじめてアシストフックを作る方には、管付きフックをおススメします。
チモトが叩きのフックに比べ、すっぽ抜けが抑制されるためです。
今回は以下のフックで作りました。
タイプ | サイズ | 本数 | 値段 | |
デコイ パイク type-R | 管付き | #2/0 | 6本 | 税込み540円 (1本/90円) |
デコイ パイク type-R | 管付き | #3/0 | 5本 | 税込み540円 (1本/108円) |
金龍(キンリュウ) スズ伊セ尼 | 叩き | 20号 | 24本 | 税込み680円 (1個/28.3円) |
左:デコイ パイク type-R#2/0 右:金龍(キンリュウ)スズ伊セ尼20号
金龍(キンリュウ)スズ伊セ尼も激安ですが、(株)土肥富のマルト大アジ20号なら100本入り税込み1404円(1本14円)です。
更に、Amazonにもノーブランド品ですが、#2/0が50本入り税込み928円(1本18.56円)で売られています。
オマケに管付きです。
レビュー数こそ少ないですが、評価も上々ですので試してみる価値はあるかと思います。
アシストライン
近海ジギングであればシーハンター25号(130lb)、30号(150lb)あたりが強度とノットの組みやすさの観点からちょど良いかと思います。
定価は税込み540円ですが実売価格はもっとお値打ちです。
サワラなど鋭い歯の魚が混じる海域では、よつあみザイロンノットをおススメします。
但し、ザイロンは紫外線によって強度が低下するため、管理はシーハンターが楽ですよ。ザイロンの材料特性は以下の出典をご参照ください。
ソリッドリング
ソリッドリングにはこだわりはありません。
お手元にあるもので結構です。
引張強度をアシストラインより強いもの(シーハンター25号の場合130lb以上)にしておけばよいかと思います。
その他
以下のものがあると便利です。便利というだけで、必須ではありません。
〇瞬間接着剤
管付きフックの場合不要ですが、チモトが叩きのフックの場合、保険としてノット部に瞬間接着剤を塗布することがあります。
ぶっちゃけ無くてもOKです。
もし買うなら100均のもので十分ですよ。
〇ノット締め込みツール
ノットを締め込む際は10kg以上の負荷をかけたいところです。
アシストラインの引張り強度(130lb=約59kg)、対象魚(ブリ10kg)を想定した場合、15kg~20kgの負荷で締め込んでおけば間違いないでしょう(ここではドラグは考慮してません)
ペンチでつかんで引っ張るのもいいですが、すっぽ抜けることもあり安全上良くないです。
私は最近ジギング魂(ルアーバンク)さんが提供されている専用ツールを買って使っています。
非常に便利ですよ。
アシストフックの製作手順
それでは具体的な製作手順を解説していきます。
①シーハンターを必要な長さにカットする
私はルアーに合わせて25cm~30cmでカットしています。
何度か作ってみて、好みに合わせましょう。
②フックの管にアシストラインを通す(管付きフックのみ)
注意点としては、針先側からラインを通すことです。
③外掛け結びをする
外掛け結びをしたことがない方は、ラインメーカーYGK(よつあみ)のHPに動画付きで解説がありますので参考にしてください。
④端糸を1.5~2.0cm前後残して仮締めする
重要なポイントです。
万が一ノットの締め込みが不十分な場合でも、端糸が残っていれば締め込み代があります。
つまり仮にノットが緩んでいても、魚ヒットして引っ張られることで締め込まれていく訳です。
せっかく魚がヒットしたのに、すっぽ抜けてはシャレになりません。
不格好かもしれませんが以下手順⑤の写真ぐらい端糸を余らせておきましょう。
⑤反対側も外掛け結びで仮締めする
⑥本締め(締め込み)をする
ひとりなので片側の写真が取れませんでしたが、逆側も同じ状態です。
おもいっきり引っ張って締め込みましょう。
15kg程度負荷をかけて、すっぽ抜けなければ近海ジギングでは十分だと思います。
ここでデジタルスケールがあると非常に便利ですよ。
1000円前後の価格で、且つ釣り上げた魚の重量を測りたいときにも使えます。
ジギンガーにおススメのアイテムです。
⑥ソリッドリングを結ぶ
最後にソリッドリングを結んで完成です。
アシストラインとソリッドリングを結ぶ際は、二重結びというやり方が簡単です。
以下の動画を参照いただければ簡単にわかるかと思います。
(引用)ジギング魂
参考ですが、私はソリッドリングはつけずに、手順⑤の状態でジグのアイに直接結ぶこともあります。
私のウデ&釣行頻度では、釣果にどこまで影響があるかは実証できていませんが、金属パーツを減らすことでより自然な動きになり、魚への影響が減らせると考えるためです。
某有名アングラーも直接結んでいますよ。
コスト検証 【結論:フックの選択次第で激安に】
デコイ パイク type-R#2/0と金龍(キンリュウ)スズ伊セ尼20号でツインフックを1つ自作した場合のコストは以下の通りとなります。
※シーハンターは30cm使ったと仮定し計算しています。5m売り定価税込み540円(=1.08円/cm)のため、30cmの単価は32.4円です。
結論、パイクRではあまりお得感がありませんが、スズ伊勢セ尼で自作すれば格安であることが分かりました。
また、シーハンターで作ればライン代が安くなりますので、アシストフックの自作単価はフックに依存する部分が大きいです。
そのため、上記で紹介した土肥富のマルト大アジやAmazonのノーブランド品を使えば、ツインフックが60円台で製作可能です。
また、今回はすべて定価で計算していますので、実売価格はもっと下がることになります。ツインフック1個当たり50円台も見えてきますね。
※なお、ソリッドリングの単価は微々たるものなので計算に含めてません。
まとめ
本日は、簡単で安いアシストフックの作り方をご紹介しました。
もちろん、強度や耐久性などの面からもっとクオリティを追求することは可能です。
しかしながら製作の難易度とコストが上がります。
そして、アシストフックは消耗品ということを考えると、近海ジギング(MAXブリ10kg程度を想定)ではこの方法が最もコスパが高いと確信しています。
チモトが叩きのフック(外掛け結び+接着剤なし)でも、15kg以上の引張強度があります。すっぽ抜けもありません。ドラグ5kg前後であれば十分ですよね。
以上、参考になれば幸いです。
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